Tokyo 7th シスターズに触れた日
こんばんは、卒業制作の2つ目が終わり少しだけ落ちつきを取り戻しています。
しかし2月には3つ目の卒業制作が待っています。残り一つですので頑張っていきたいところです。
さて。Tokyo 7th シスターズ 2nd Live 16'→30'→34' -INTO THE 2ND GEAR-のライブBlu-rayを友人に見せていただいた(最近のヲタクのの言葉を借りるなら"布教")。
はっきり言って世界観に圧倒されました。
そのことについて殴り書きします。
印象だけで書いてます。
正直自己満足なことしか書いてないんで気分を悪くされたらごめんなさい。
会場
どうやらパシフィコ横浜の国立大ホールのようです。
最大約5,000人収容可能な全国を代表するホールです。日々様々なイベントがも催されています。私もクラッシックのコンサートで何回かお邪魔させていただいたことがあります(音楽に詳しいわけではありません)。
貝殻をイメージしているホールということもあり、白を基調とした内装に天井のギザギザが特長です。しかしこのギザギザにも「音を響かせる」技法がこらしており、上下左右から音を反響させて約57m離れた後ろの席まで届けているのです。
シドニー・オペラハウスも若干この形に近い気がします。
とにかく、こんな素敵な箱*1で開催できるコンテンツ力が素晴らしいと思います。前回はZepp Tokyoでやったそうですね。確かあそこがスタンディングで2,700人だったはずですから約倍の数集まったということになります。
(パシフィコ横浜施設紹介ページより参照)
(オペラハウス、どことなく形が似ている)
ライブ映像
オープニング映像から作品の世界へ引き込む魅力的な演出でした。
ライブ視聴後に特設サイトにて宣伝用ムービーを拝見したのですが、これまたオープニングにつながる"人を惹きつける演出"がされていたと感じます。
キャスト紹介映像が良かったともいます。
正直友人の方が詳しいと思います。正直一緒にBlu-rayを見ていた時に熱く語ってくれました。
記録映像
ライブビューイング(以下LV)も同時に開催していたという話を伺いました。LVの人と同じ視点で楽しめるのかもしれませんね。
それの他に私が気になったのは舞台裏にカメラをつけ、出演者の視点から客席を見れるアングルがあるのが印象的でお気に入りです。舞台上のFLやバミリが確認できるので
舞台装置
二次元アイドルのライブにありがちなひな壇方式。舞台奥を高見にして出演者一人一人を見やすくする方法でした。しかしこの方法だと大きく動けるのが上下(かみしも)*2だけになるため、ライブ演出に多少の縛りが出てしまうという印象を受けました。
また舞台上の階段はセンター別けで開き、中からバンド用の楽器一式が出てくるという演出があった。あれどうやって動かしてたんだろう… スモークで隠してたから人力なんかんぁ…
あと最初に使われた鉄格子とクラッカー、あれインパクトありましたね。1stライブの時に2回もバズーカを使ってあげくの果てにはバルーンまで打ち込んだ時はものすごい処理が大変なんだろうと察してしまいましたが、あれより後の楽曲に影響しないようになってました。
未だに舞台両袖*3付近に設置されたミラーボールの効果がよくわからないのは内緒です。
あと出演者がバミリに縛られて自己紹介してたところがツボでした。守りたくなる気持ちはわかりますが、外から見てると少し不自然だったり、「位置間違えた!」ってのが顔に出てわかってしまうのも内緒です。
照明
とにかくやばかったです。大掛かりに仕込まれていて、こりゃシュート作業*4大変すだなって。一番好きなのは舞台奥に吊るされたむき出しの機材と光るポールです。足元の明かりが多くて演者の顔が自然に見やすかったです。正直照明のことはよくわかりませんけど、ストロボを多用していたなって印象がありました。
よくない点として演者がサスペンションライトを外しかけてる場面があったので、もっと光を感じろと言いたいところでした。
とにかく光の演出は最高でした。特設サイトから赤や青を基調としたデザインを施していたので、それをフルに使って世界観を演出して、観客の心を掴んでいたと思います。
音響
とにかくスピーカーが多方面があったような感じがします。ライブに参加していないので現場の状況はわかりませんので言及はできませんが、管弦楽を聴きにパシフィコを訪れた時は前からしか飛んでこなかった*5。ガンガンに響かせて身を震わせるぐらい響いていたのかもしれません。
衣装
夏らしくて良かったと思います。原作再現というよりは+αのアレンジがあったと思います。可愛らしかったです。アンダー感があったり、炭酸のような弾けるワンピースであったり、悪魔に天使にロックンロールな衣装、僕は大好きです。
構成
率直に驚きました。自己紹介以外のMCなし、休憩なし、アンコール無しのライブ。キャラクターコンテンツ系ライブでこの手法を行うのは初めて、ってか今までに見たことがありませんでした。
特に曲と曲の間は"暗転ハケ*6"を行ってシンプルに、演劇的な構成に近かったです。
自己紹介MCの時間はあったが、1stライブでの各自己紹介に使った時間は50秒〜70秒、しかし今回は30秒程度にポンポンとテンポよくおこなっている印象を受けました。
「ユニット曲複数+MC」という定型的な表現を避け、観客に展開を読ませないような工夫なのだろうか。ありがちな衣装替えもなく、グランドフィナーレでライブTシャツを着用するのみ。歌を聴かせるために余計なものを排除したというより、「ナナシスの構築された世界観をそのまま、余計なものを入れずに守りきった」という印象を受けました。
なぜこのような演出をなされたのか、今回のライブの総監督を務めた茂木伸太郎さんのインタビューから引用します。
今回はね、 “音楽ライブ”というものを真剣に考えてやりたいなと。あまりわかりやすく表に出るようなテーマではないんですけど、(中略)ある意味大きなトライです。どこまでやれるかはわかんないですけど、そのテーマをどうクリアしていくかっていうのが、こういったタイプのコンテンツのライブでの長期的であり絶対的な課題だと思うんで。(中略)ここで地力をつけないと続いていかないですからね。
彼は別のインタビューでも「『二次元アイドルってこういうもんでしょ』っていう世間のイメージを音楽面でまずは壊したいっていう思いもあります。」と発言しています。だからこそ従来の二次元アイドルで見られるようなMCや休憩などを取っ払って"音楽で勝負する"という気持ちが形になったんじゃないのかなと思いました。ありがちなステージ演出を排除し、音楽とパフォーマンスのみに引き絞った構成とすることで、「キャスト/キャラクターの魅力に頼り過ぎない」ステージをつくった。現在地点の自分たちを出し惜しみなく出し切る、意欲を注いだのではないでしょうか。
作品に対する世界観・イメージについては以下のページを参照しました。
その後
とりあえず僕は原作ゲームをインストールしていなかったので、視聴後に早速インストール。楽曲・キャラクターを含め初心者ながら楽しませてもらっています。
特にゲーム内BGMがお気に入りで、作り込まれているというか、ゲームのディテールを細かく彩っている、そんな気がします。
今ではCDも借りたし、落書き帳に何人か練習に書いてしまうぐらいには虜になっています。