下町の車両基地

顔が地下鉄っぽくて、漫画とか歯とか声優とかが好きらしいです。

すずめチュンチュン、もずモーモー。

TVアニメ「灼熱の卓球娘スペシャルイベント『雀が原中学vsもず山中学』を応援観覧してきました。

生で見たイベントを文字にするのは初めてです。

 

前に書いたライブ映像の感想とは違い、一回きりのものを形にするため結構お粗末になります。あと、イベント内で印象に残ってる事柄しか書きません。それより雑記です。自分用のメモ帳です。結構長いです。

yosakoi-hnymt.hatenablog.com

 

 

出演者

 灼熱の卓球娘主要出演キャストとEDアーティスト『Wake Up, Girls!』が大集結です。

 主演キャスト6人に加え、ライバル校のキャスト6名の超豪華ラインナップでした。

 そしてMCには作品宣伝大使を勤める『こにわ*1』さん。

 総勢18人の笑いあり涙あり手に汗握るバトルありの濃い内容となっています。

 

構成

 コーナーごとにMCを挟んでました。多分転換や衣裳の早替えのためでしょう。そこで芸人こにわさんの本領が発揮されます。とにかくMCトークが面白くて熱い。また夜の部では本作品のアニメ監督の入江監督がいらっしゃてまして予想外の内容に転がっていきました。

 大まかな流れはトーク→卓球→ライブで、特に卓球対決は作品の特色を活かしたコーナーで、キャストがそのまま卓球で対決、ラリーが続くごとに会場のボルテージが上がり、歓声や声援が大きくなっていきました。僕も前のめりで見入りました。僕はあんな風に卓球はできないです。

 

・OP コールアンドレスポンス

   担当:大坪由佳さん・奥野香耶さん・高木美佑さん

   円形客席通路使用、上手イリ*2→下手→円形ステージ→レスポンス→暗転*3ハケ*4

・OP映像

 選手入場影ナレ*5担当こにわさん、選手入場は映像終了後「それでは両校選手入場です!」きっかけでイリ。

 雀が原・もず山交互→登場。登場後きっかけでこにわさんイリ。のち自己紹介。

・灼熱のラリートーク

 キャスト同士が質問を行う。

 自己紹介後すぐハイチェア×13(うち1つ水用)・司会者台in。

 終了は演者ハケきっかけで暗転、こにわさんのMCへ。

・つなぎMC

 担当 こにわさん

 舞台上暗転、こにわさんにピンスポット。

 こにわさんの客ぶりで客電*6in。 

 入江監督が1階上手側席にいることが判明する(上下*7ピンスポット入江監督の客席に振る)。

 こにわさん「準備ができました」、こにわピン・客電out、舞台上暗転。

・灼熱の卓球対決

 キャストが卓球で戦う。

 雀が原vsもず山の団体戦。ルールは中学女子公式ルールに則る。

    11点先取勝利。先にチームで3勝したチームを優勝とし、商品として夢の国パスポート6枚贈呈とする。

 メンバーは     雀が原   VS   もず山     ※sはシングルス、dはダブルスを意味する。

      1s ⚪︎高   野           立   花⚫︎

                      2s   ⚫︎桑   原           青   山⚪︎

                      3d   ⚪︎東   城          竹    尾⚫︎

                                今   村          大    坪

                      4s   ⚪︎田   中          古    木⚫︎ ※雀が原優勝。

                      5s   ⚪︎花   守          井    澤⚫︎ ※入江監督ルール、ここで勝てば優勝。

                    ※キャスト名字のみ表記、敬称略。

 卓球台・特典台・審判団3人は奈落からin。

 審判団は主審高木、副審吉岡・永野。(敬称略)

 卓球台らin、のち両校選手先頭がプラカードを手に持ちイリ。

 下手客席は雀が原、上手客席はもず山の応援を行う。

 試合後、トロフィーとチケットが手渡される。両校選手ハケ。

 こにわさん、審判団3名は残り円形前場へ。舞台上照明out、ピンスポin。

・つなぎMC 商品紹介

 関連グッズの紹介を行う。

 紹介中に奈落の卓球用品はout

・ライブパート

 楽曲は『灼熱スイッチ』『V字上昇Victory』の2曲

 キャストハケ→暗転→こにわさんイリ(ピンスポ追い)

・つなぎMC トーク

 『灼熱のラリートーク』の続き、担当は大坪由佳さん、竹尾歩美さん、立花理香さんが担当。

 小道具に歯ブラシ

 裏でWake Up, Girls!スタンバイ、衣装早替え。

・ライブパート

 楽曲は『僕らのフロンティア』。

 暗転板付き*8

 楽曲披露後暗転。

・ED キャスト挨拶

 明転、キャストラインナップ、1名1名挨拶。

 挨拶後『灼熱スイッチ』の歌唱。

 サイン入りピンポン球をキャストが投げる。

 歌唱後カーテンコール、キャスト円形部分面まで。

 舞台奥からハケ、客電in、終演。  

 

 

会場

 今回の会場は舞浜アンフィシアターでした。正直テンション上がりました。初めての箱*9でしたので、ある程度平面図等を読んでいきました。

 客数2170席、盆と奈落を兼ねている特殊な劇場です。

 

 ここだけ見るとまぁちょっと大きめの箱なんだろうと思われる方も多いと思います。しかし、舞浜アンフィシアターはタダじゃいきません。普通じゃないです。ステージは独特の形をしており、半円形のオープンステージとなっております。

 

 オープンステージについて、舞台用語集から引用します。

「オープン・ステージ」とは、
基本的に、舞台と客席とが一つの同じ空間の中に共存する形、つまり客席と舞台の仕切りがまったくない、オープンスペースの劇場を意味します。

額縁で舞台と客席とを明確に区分する「プロセニアム・ステージ*10」と共に、
舞台様式を大別したときの1つであると考えられています。

オープン・ステージでは、天井のある舞台は存在しません*11ので、
後ろに行くほど客席が高くなる、円形(または半円形)の劇場が多くなっています。
イメージとしては、相撲の土俵*12を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。

また、オープン・ステージにはお客様と役者を区切る、
きちんとした舞台や額縁、幕などがないことがほとんどなので、
観客としては非常に臨場感のある舞台を味わえる形の劇場と言えます。
しかし一方、役者側からすると、
客席からの死角が少ない分、非常に集中力が求められることになります。

日本では、東京の青山円形劇場が国内初のオープン・ステージの劇場です。

 

 

 青山円形劇場*13にはよく訪れていたのですが、この劇場は完全円形のオープンステージとなっています。(そもそも舞浜アンフィシアターアンフィはローマ語で円形を意味しています。)

 青山円形劇場は360度全ての角度から舞台を見ることができます。舞浜アンフィシアターの場合は舞台から半円が飛び出ている形となっています。なので半円ではありますが出演者を様々な角度から観ることができます。このような形の劇場は本当に貴重です。なので演出の仕方がぐんと変わります。

 例としてナナシス2ndライブで使用されたパシフィコ横浜、あそこはプロセニアム形式の舞台形式です。ナナシス2ndの時は基本的に舞台から客席に向かって正面でのアプローチが多いです。ところが舞浜アンフィシアターナナシス2ndの同じ公演を行なった場合、下にある舞台図面を見ていただければ分かる通り、1/3のお客さんが演者を満足に観ることができません。

 なので今回のイベントでのライブパートは反り出ている円形部分を中心に歌って踊っていました。舞台と客席の間に仕切りがなく、距離が近いという特性を活かし舞台面*14に出てコミュニケーションやコンタクトを取るといった行動も見られました。また舞台効果でも半円形を活かしたものが多かったです。

 

舞浜アンフィシアター 舞台図面

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青山円形劇場客席図面(円形利用時のもの)

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パシフィコ横浜舞台部分基本図面(迫舞台*15・置舞台*16なし)

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※各公式サイトから拝借しました。

 

 

舞台美術

 今回、舞浜アンフィシアターでは 前日の3月4日に『魔法少女育成計画』のライブイベントが行われていました。そのため、アニメ関係のイベントが2日連続の計4公演行われることになります。

 

www.animatetimes.com

 

 上記のサイトの写真を見るに、舞台奥に仮設トラスを組み、映像はフルカラーのLEDモニターを使用したと推測できます。ムービングヘッドやレーザーをガンガンに効かせた照明なのかなとも伺えました。

 多分夜通し仕込み替え*17を行ったんじゃないでしょうか。これ結構負担になります。翌日午前中にリハーサルを通して行いバミリ等を確認、その後すぐ本番。卓球娘の2公演は客席会場までのインターバルが30分しかなく、キャストもスタッフもかなり余裕のないスケジュールとなっていました。

 そのようなこともあり、卓球娘のバックステージを見渡す限り、卓球対決が中心となる構成をしたためライブパートには凝った演出をせず、バックステージに負担をかけないようにしたのだと考えられます。

 

 舞台前にジョーゼット幕*18・奥に入場ゲートをイメージした舞台セットがそびえます。

 イベントの趣旨的にこのような形をとったのかと思いますが、一番は『卓球大会』をイメージしデザインしたのではないでしょうか。『対決』という内容から上手下手を両校のイメージに沿ってデザインを分割し、両校の校章幕も吊るしていました。

 映像を投影するためにスクリーン幕も仕込んでいました。映像はリア打ち*19かなと推測します。

 

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 開演30分前に上手奥で描いてたので間尺や筆圧はガバガバです。

 上のヒラヒラがジョーゼット幕、パネル裏にある斜線は大黒幕前の紗幕です。

まとめ

  初めての舞浜アンフィシアターでした。客席がふかふかで、後部からでも舞台全体がしっかり見渡せるとても親切な設計だったと思います。

 初めての卓球応援でした。熱い、熱いです。一球に喜び苦しみました。卓球、自分もしてみたいなって思いました。

 初めての卓球娘イベントでした。キャスト陣が本当に生き生きとしてて、強いギャグもトークもポンポンラリーしてるんです。どんなにアクシデントがあってもMCのこにわさんが上手く拾ってそれを大坪由佳さんが特に返してたなって印象でした。自然と笑っちゃうんです。

 初めてのイベントを題材にした生地でした。読みづらいこの植えなかったと思います。ごめんなさい。

*1:お笑い芸人。主に松岡修造さんのモノマネをしている。サンミュージック所属。

*2:入り。舞台上に出る、観客の前に出ること。

*3:舞台上が暗くなること。

*4:ハケる。客前からいなくなること。

*5:舞台上に出ていない状態(影)でナレーションをすること。

*6:客席側を照らす照明。今回は円形トラスに設置されていた。

*7:上手と下手

*8:舞台上に立つこと。

*9:イベント会場のこと

*10:学校の体育館を想像してください

*11:ホール全体と同じ天井の高さ、客席と同じ空間にいると考えるとわかりやすい

*12:円形劇場のみの場合で、舞浜アンフィシアターの場合はあまり当てはまらない。

*13:2015年1月に閉館

*14:舞台の一番前

*15:せりぶたい、舞台が客席側に迫ります

*16:おきぶたい、ステージを物理的に増やして広くします

*17:舞台上の装置や照明機材などをバラして次の公演のために仕込むこと

*18:よく舞台の上とかに吊るされてるヒラヒラした白い幕

*19:プロジェクターを舞台奥に設置し映像を投影すること。客席の人が影にならないようにするため。